注文住宅を建てる方には、木造建築を選択するケースも数多く目立ちます。その木造建築といえば、木造軸組工法の住宅を指すのが一般的でしょう。これは在来工法とも呼ばれ、日本の伝統的な建築工法の1つです。しかし同じ木造建築には、ツーバイフォーと呼ばれる工法も忘れはなりません。
これは北米を発祥とした外来工法であり、日本では1970年代から普及し始めました。ちなみに工法名の由来は、断面が2インチと4インチの規格角材を使用することから。ツーバイフォー工法では、事前に工場で規格角材に構造用合板を貼って1枚のパネルにして、建築現場で床と壁そして屋根などを組み合わせて、6面体の構成で仕上げる点に、大きな特徴があります。この工法の特徴である面で支える構造によって、幾つものメリットが生まれます。
まず木造でありながらも、耐震性や優れていること。その特殊な構造用合板は厚みや強度が高いため、地震の揺れに強い点が挙げられます。また断熱性に優れていることも、ツーバイフォー工法のメリットです。構造用合板は単に分厚いだけでなく、断熱材も補充するため、断熱性に優れます。
注文住宅でも夏は涼しく、冬は暖かい住まいが期待できるでしょう。さらに見逃せないのが、工程もスピーディーで、価格帯も在来工法より安い傾向があることです。先述したように資材は工場で加工し、それを現場で規格通りに組み立てるだけなので、工期の短縮化や工程の単純化、そして人件費の軽減が可能になります。工期が長くなりがちな注文住宅に直ぐに入居したいならば、ツーバイフォー住宅を検討してもよいのではないでしょうか。